PHRと電子カルテの連携を進めるWelbyの比木武社長が4月1日から、スズケンの執行役員ヘルスケアソリューション事業本部副本部長事業戦略担当を兼務する。比木氏は、「両社の中長期戦略の医療DXを加速させるため、連携を強化していく」とし、PHRの普及と実装に向け協業を進めたい考え。
比木氏が兼務する「ヘルスケアソリューション事業本部」は、スズケンが4月1日に新設する組織で、本部長に取締役上席執行役員に昇格する高橋智恵氏(現取締役執行役員薬事・内部統制・監査担当兼薬事統轄室長)が就く。
両社の有するノウハウを組み合わせることで、医療用医薬品等の流通から医療機関・薬局と患者をつなぐ新たなソリューションやリアルワールドデータを活用した新たな協業モデルの検討を進めたいとしている。
Welbyは、スズケンと2019年に資本業務提携を締結し、両社事業戦略でもある医療DX推進のため医療機関向けのデジタルサービス開発および普及を進めている。昨年8月にはPHRプラットフォーム「Welbyマイカルテ」を活用した保険薬局向け「処方箋情報送信サービス」の共同展開を始めている。
Welbyは4月1日以降、比木氏と取締役COOの山本武氏が代表取締役を務める2トップ体制にする。