大幸薬品の柴田高社長は、オンライン上で行った2022年12月期決算説明会で、22年1月と4月に消費者庁から景品表示法に基づく措置命令を受けたクレベリンの大幅な減収が響き、通期連結業績が2期連続の赤字に転落したことに言及。「今期は経営方針として黒字化を目指し、全社一丸となって取り組みたい」と強調した。医薬品を中心とした売上高の回復と収益体制の改善で黒字化達成を図る考えで、「医薬品事業では正露丸の再成長を、クレベリンは二酸化塩素製品の原点に立ち返り、規格化を目指す」との方針を示した。
柴田氏は、措置命令後にパッケージをリニューアルしたクレベリンの販売状況について「ヘビーユーザーには製品の性能を理解していただいている。しっかりと訴求できるポイント、コミュニケーションを立て直して信頼を回復し、利用いただけるよう努力していきたい」と語った。