国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンターは6日、全国抗菌薬販売量2022年調査データを発表した。それによると22年の抗菌薬使用量は、新型コロナウイルス感染症の拡大で急性気道感染症の罹患が減り、使用量が急激に減った20年とほぼ同水準で推移していた。13年と比べると約3割減少している。

同センターは、使用量を、抗菌薬販売量に基づく人口1000人・1日当たり抗菌薬使用量(DID)として表し、経年データを公表している。
コロナ禍により20年には19年の13.28から10.61DIDに急激に減り、今回公表された22年では、21年と比べ0.01増の10.22DIDだった。この結果について同センターは、22年も新型コロナウイルス感染症の流行が引き続き影響していると見ている。その上で21年と比べて抗菌薬全体がわずかに増加したことについて、「増加の原因の具体的な要素を探り、今後の抗菌薬適正使用推進に生かしていくのが今回の調査の課題と考える」としている。
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