千葉県の松戸市薬剤師会は今年度から、会員薬局でのフレイル(虚弱)予防事業に乗り出している。行政主導で高齢者を対象としたフレイル予防の取り組みが全国各地で進められているが、松戸市薬がターゲットとしているのは若い世代を含めた全世代、全地域住民のフレイル予防だ。昨年5~7月には会員薬局に来局した約2200人を対象に、フレイルの認知度やリスク度に関する実態把握調査を実施した。大きな予算を投じることができない地域薬剤師会が、知恵を絞ったイベントで薬局にもフレイル予防への参画を促している。
松戸市は、高齢者を対象としたフレイル予防事業に取り組んでいたものの、フレイルは病気になる前の健康者に対する1次予防が重要であることから、薬剤師会が独自に世代に関わらず全住民にフレイル予防の重要性を啓発する取り組みを開始した。その一つが、会員薬局に来局した市民1万人を目標としたフレイル認知度調査だ。
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