厚生労働省は22日、第108回薬剤師国家試験の結果を発表した。受験者数1万3915人のうち、合格者は前回より5人少ない9602人とほぼ変わらなかった。合格率は0.98ポイント増の69.00%、合格ラインは前回より36点高く、近年では最も高い水準となる470点となった。全員が正解扱いとなる補正対象問題はなかった。厚労省は「合格ラインは大きく上昇したが難易度を下げた意図はなく、問題としては適正だったと考えている」としている。
厚労省は、平均点と標準偏差を用いて合格者を決定する相対基準を導入した第106回の国家試験以降、合格者数を9600人程度に設定している。その結果、合格ラインが470点まで上昇した。
6年制新卒者の合格者は7254人で合格率は84.86%、6年制既卒者は2267人で44.05%だった。新卒者は前回の85.24%から0.38ポイント下がった一方、既卒者は3.4ポイント上昇した。
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