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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 細胞のかたちと機能、その運命と異常

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 小池千恵子(立命館大)
 秋本和憲(東京理大薬)

 細胞のかたちが機能を制御すると提唱されてから20年以上が経つ。この間、細胞のかたちの制御は機能ばかりでなく、細胞運命決定など正常な発生制御に重要な役割を果たすことが明らかにされてきた。

 本シンポジウムでは、まず正常な細胞活動や組織形成における細胞のかたちに関わる極性プラットフォーム形成機序および細胞運命決定について紹介する。続いて細胞のかたちの異なる様々な癌細胞を生み出す癌の不均一性に関わる癌幹細胞の非対称分裂におけるオートファジーの関わりについて紹介し、第三の細胞間コミュニケーションと言われている細胞外小胞の変化と癌微小環境の構築について、発光細胞外小胞分泌細胞系のin vivo イメージング系の開発と新規細胞外小胞阻害剤の探索、細胞のかたちに関わるシグナルと細胞外小胞分泌亢進について紹介することにより、細胞のかたちと機能、その運命と異常について、細胞から組織までの現象を網羅し議論する予定である。

 (小池千恵子



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