オーガナイザー
大井一弥(鈴鹿医療大薬)
加藤隆児(大阪医薬大薬)
世界的に見ても日本は、基礎研究の論文に比べ、臨床研究の論文が少なく、基礎研究が優位に推移している。近年、さらに臨床研究の施行はハードルが高くなってきており、患者に利益をもたらすためにも、基礎と臨床の融合研究を積極的に行っていく必要がある。
融合研究を推進するためには、多職種連携により様々な観点からデータを集積し、薬学的観点からの研究を展開することが必要である。また臨床現場の薬剤師には、臨床現場での問題が薬学で解決すべきものか否かを見極める能力が求められる。そして、融合研究を導入できる人材の育成および現場の整備が必要となる。
本シンポジウムでは循環器領域を取り上げ、基礎と臨床が融合するモデル研究の実例を提示しながら、多職種連携および人材育成を含め、実施する上でのポイントを紹介する。また、基礎と臨床の融合的発想により6年制薬学教育のあり方についても考えてみる。
(加藤隆児)