日本ベーリンガーインゲルハイムは20日、医療用医薬品事業の2022年売上高が前年比4.1%増の2168億円(薬価ベース)だったと発表した。シャシャンク・デシュパンデ社長は、都内で行った記者会見で、23年事業計画について数値は「時期尚早」として明かさなかったが「成長すると思う」と述べ、22年同様に主にSGLT2阻害剤「ジャディアンス」ファミリーが牽引する見通しを示した。さらに「日本に対する貢献を続けることを約束する」と話し、心・腎・代謝領域など重点領域に投資し続けることを明言した。
22年の国内医療用薬事業の牽引役は「ジャディアンス」とDPP-4阻害薬を配合した「トラディアンス」。それぞれ約3割増の448億円、237億円となり、全売上高の3割を占めるに至った。2型糖尿病治療薬としてだけでなく、ジャディアンスは制限なく慢性心不全にも使えるよう適応拡大したことが業績を押し上げた。デシュパンデ氏は、「エビデンスが増えたことで(両適応に)安心して使えるようになったと思う」と、同剤が選ばれる理由を挙げた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。