◆コロナ以前の生活様式が事実上戻ってきたことで、今年の大型連休は昨年よりも外出機会が増えた。街では現役で働く高齢者をよく見かけ、飲食店でアルバイトの若者たちから頻繁に頼られる人が印象に残った
◆他方で、医療サービスを必要とする高齢者人口も増加し、訪問看護ステーション(ST)の軒数も右肩上がりだ。政府の規制改革推進会議では、STが常備可能な薬剤の対象拡大が議題となっているが、当事者の見解には隔たりがあるままだ
◆患者への薬剤のタイムリーな提供が必要として看護師側は拡大を要求しているが、薬剤師側は各職種の連携を重視して強い反対の姿勢を崩していない。ただ、薬剤が手元にないことで地方や過疎地ほど苦慮しているとの調査結果もあり、患者団体は現況に「怒りすら感じる」と苛立ちを募らせる
◆将来を担う子育て政策の重要性は言うまでもないが、現在進行形で疾患に悩む高齢者のQOL向上も喫緊の課題だ。当事者間の意見を調整し、納得する解決策を示すことができるか、国の手腕に注目したい。
薬剤の患者へのタイムリーな提供
2023年05月15日 (月)
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