製薬2団体と医薬品卸団体のトップが25日に揃って交代し、新会長に日本製薬団体連合会は岡田安史氏(エーザイ代表執行役COO)、日本製薬工業協会は上野裕明氏(田辺三菱製薬代表取締役)、日本医薬品卸売業連合会は宮田浩美氏(スズケン代表取締役会長)を選出した。薬価・流通制度の疲弊や日本の創薬力低下、さらに深刻化する医薬品の供給問題など、製薬業界には難問が山積しており、厚生労働省の有識者検討会でも議論が進み、かつてない大改革が必至の状況にある。少子化対策の財源捻出で社会保障費の歳出削減圧力も高まる中、新たな布陣となった業界トップが来年度の予算編成、トリプル改定、薬価制度改革という大きな課題に挑むことになる。
製薬協、上野新会長‐日本発新薬減少に危機感
日本製薬工業協会の新会長となった上野裕明氏は25日、就任に当たって都内で記者会見し、日本発新薬の創製が鈍化し、ドラッグラグ・ロスが生じて患者が必要な医薬品にアクセスできなくなる状況が起きつつあることに強い危機感を示した。
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