田辺三菱製薬の代表取締役に4月1日付で就任した辻村明広氏は、本紙の取材に「海外売上比率を早急に30%に高めたい」と述べ、主戦場の米国市場を固めると共に、アジア展開を本格化することで成長を図る方針を明らかにした。外部から登用された自身の役割について、「今までのやり方や考え方とは違う形でやってほしいということだと思う」と話し、社員の意識改革、現地への意思決定権限を移譲し、事業展開を加速する。
同社を傘下に置く三菱ケミカルグループの医薬品事業の2023年3月期売上高は5354億円。多発性硬化症治療薬「ジレニア」のロイヤリティ未納分約1260億円を一括計上した特殊要因で大幅な増収となったが、22年3月期まで近年の売上高は4000億円前後の規模で推移してきた。
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