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シェルド氏が新社長昇格‐医薬事業統括に荻村氏 日本ベーリンガーインゲルハイム

2023年07月07日 (金)
シェルド氏

シェルド氏

 日本ベーリンガーインゲルハイム(日本BI)の新たな代表取締役会長兼社長に、代表取締役医薬事業ユニット統括社長のヤンシュテファン・シェルド氏が昇格することが内定した。シェルド氏の後任には、前アマゾンジャパンでセラーサービス事業本部、ライフ&レジャー事業部の事業部長で、2017年に日本BI糖尿病領域マーケティング部長を務めたこともある荻村正孝氏を再登用することになった。9月1日付で実施予定。

 日本BIトップに内定したシェルド氏は、グループで製造事業を行うベーリンガーインゲルハイム製薬と動物薬事業を行う同アニマルヘルスジャパンの代表取締役会長にも就任予定。4日に発表された。

 現会長兼社長のシャシャンク・デシュパンデ氏は、青野吉晃氏の後任として代表取締役医薬事業ユニット統括社長から22年9月に昇格したばかりだった。

荻村氏

荻村氏

 昨年12月、デシュパンデ氏が独本社取締役に異動すると発表していたが、今回のトップ人事について、同社は「その後継計画に基づいて実施するもの」と説明している。

 シェルド氏は1972年生まれの51歳。国内医薬事業の主にマーケティング・営業、メディカルを司る代表取締役医薬事業ユニット統括社長に着任したのは2022年9月。独ヨハネスグーテンベルク大学医学部で医学博士号を取得後、06年10月に独本社に入社し、マーケティングやカントリーマネージャーを歴任。14年には日本BIの呼吸器領域マーケティング部長を務めたことがある。20年に本社に戻り、グローバル疾患領域中枢神経系、網膜症およびエマージング領域ヘッドを経て、昨年に日本に再赴任した。

 シェルド氏の後任として国内医薬品事業を統括することになった荻村氏は、1975年生まれの47歳。98年に慶応義塾大学経済学部卒業後、三菱電機に入社。プライスウォーターハウスクーパースなどのコンサルティング企業で事業戦略領域の経験を積み、2013年に日本BIに入社した。

 経営企画部ストラテジー&プロジェクトマネジメントグループマネージャーを経て、15年に経営企画部長、17年に経営・事業企画統括部長、同年に糖尿病領域マーケティング部長を務めた。19年にアボットジャパン、21年にアマゾンジャパンを経て、7月に日本BIに再び入社した。

 荻村氏の再登用について、同社は「糖尿病領域マーケティング部長の在任中に同領域を当社の主要領域へと成長させ、社外で様々な要職に就き、幅広い経験、知識でビジネスをリードし、さらなる成長への貢献を期待した」と説明している。

 日本BIの医療用医薬品事業の22年売上高は前年比4.1%増の2168億円(薬価ベース)で、慢性心不全にも適応拡大したSGLT2阻害剤「ジャディアンス」ファミリーが成長を牽引している。



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