サワイグループホールディングス(GHD)代表取締役会長兼社長の澤井光郎氏は3日、本紙の取材に、中核事業で国内の後発品製造販売を担う沢井製薬の経営について、新製品ライナップや生産能力、財務体質などベストな経営を尽くしてきたが、「(現行制度下では)売上高は伸びず、利益は減少していく」と述べ、今後の事業継続に危機感を露わにした。
沢井製薬の国内売上高は前期で約1600億円だが、低薬価品目が多く、不採算品目が3割を占める。澤井氏は「売上の1割の利益を薬価改定で失うと、単年度の追補収載品目の売上高でカバーはできない」と強調。さらに、「今は原薬価格や光熱費などの高騰で原価率も上昇している緊急事態で、3倍速で経営が悪化している。今期、価格維持ができなければ、利益はゼロになる。制度が変わらない限り、沢井製薬以外の企業でも、そうした状況となるだろう」と予測した。
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