
インスメッド日本法人の新社長に4月に就任した中村誠氏は、本紙取材に応じ、初の難治性肺MAC症治療薬「アリケイス吸入液590mg」(一般名:アミカシン硫酸塩)について、呼吸器専門医での認知と使用が進み始めたことから、専門医以外の一般医への疾患啓発や専門医との連携を進め、治療機会を広げる活動に取り組むことを明らかにした。同剤は在宅で専用ネブライザーを用いて使用するため、薬剤師らによる適正使用指導、副作用管理、現場からのフィードバックに期待を寄せた。
肺MAC症は、肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)の約9割を占める。風呂場などの水回り、土壌などを通じて感染し、日本では2014年までの7年間で人口10万対罹患率は2.6倍に増加し、推定患者数は1万5000~1万8000人、死亡者数は年1000人超と言われ、増加傾向にある。難治例に対する承認薬は同剤が初めてで、日本法人の第1号製品として21年7月に発売された。
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