厚生労働省の「薬剤師の職能のための薬学的知見に基づく継続的な指導等の方策についての調査研究」(代表研究者:東京薬科大学薬学部益山光一教授)の研究班は、薬剤師が服薬状況の継続的なフォローアップを行えるよう「フォローアップの手引き」を改訂した。新規処方・処方変更時、服薬アドヒアランス不良など薬剤の種類や患者の状況に応じて、効果的なフォローアップを行えるよう具体的な手順を示している。益山氏は、「フォローアップを始める上で何をすればいいか分からない薬局を後押しできるようにしたい」と述べ、手引きをスタートラインに服薬フォローアップの個別最適化を支援したい考えだ。
改訂版の手引きでは、フォローアップの流れとして、使用薬や併用薬、アレルギー歴など患者情報を収集し、フォローアップ前評価を行う。特に注意が必要な▽新規処方・処方変更時▽ハイリスク薬処方時▽副作用等発現時▽ポリファーマシー・相互作用(サプリメント含む)▽服薬アドヒアランス不良――などでフォローアップの必要性を検討し、患者への確認をどのようなタイミングで実施するかを判断する。
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