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【第56回日薬学術大会】分科会の見どころ・聞きどころ コロナ禍で芽生えた新たな薬剤師業務を考える

2023年09月06日 (水)

第56回日本薬剤師会学術大会

座長
日本薬剤師会理事
村杉紀明
和歌山県薬剤師会常務理事
江口暢洋

 2020年の1月から始まったわが国での「新型コロナウイルスパンデミック」において、全国の薬剤師は患者の自宅や宿泊療養施設等で様々な医薬品等の供給を担ったほか、ワクチン接種支援、抗原検査キット販売、ワクチン・検査パッケージ対応など、自治体や医療機関等との連携のもと長期間にわたる地域住民支援を実践してきた。このことは、第8次医療計画の新興感染症対応等に数多く薬剤師や薬局の役割が明記されるようになったことや、改正感染症法に基づく各地域での感染症医療および通常医療の提供体制構築に向けた協議へとつながった。

 社会における薬剤師・薬局の責任や役割に期待が膨らむ中、本分科会ではまず、基調講演で中井清人厚生労働省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課長に、新たな薬事承認のあり方や医薬品の価値を高めるために求められる薬剤師の役割などを講演いただく。続いて、永田泰造東京都薬剤師会顧問からは、知られざるダイヤモンドプリンセス号における医薬品の供給体制や薬剤師班支援活動の実態を、泉憲政兵庫県薬剤師会理事には自宅や宿泊療養施設の患者対応調査の結果を報告いただく。

 続いて、松浦正佳大阪府薬剤師会常務理事にはワクチン接種の担い手について予防接種研修プログラムに基づいた研修会を開催した立場で講演いただき、井端浩之和歌山県薬剤師会理事には薬剤師が行ったコロナウイルスの検査事業に携わった経験や必要な対応などを講演いただく。

 薬剤師が持っている知識や経験を発揮するために必要なこととは何か、今まで販売したくてもできなかった感染症検査キットの販売を医療機関等と連携して対応することやワクチン接種の担い手になった先には何が見えるのか、困難な状況であっても時代の要請に応え続けると薬剤師を取り巻く環境にどのような変化が生じるのかなど、本分科会ではコロナ禍での対応を題材としているが、国民のために薬剤師サービスを発揮する未来全体について参加者と共に考える分科会にしたい。

 (村杉紀明



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