東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野の岩坪威教授は9月28日、オンラインで行われた日本医学ジャーナリスト協会月例会で講演し、今後本格化する製薬企業による早期アルツハイマー病治療薬「レケンビ点滴静注」(一般名:レカネマブ遺伝子組み換え)の情報提供活動について、「適正使用のための基本情報を分かりやすく広く伝えていくことを徹底して行ってほしい」と対応を求めた。
岩坪氏は、「製薬企業には、新薬であるため、適正に使われる範囲で使用患者数を増やしたいという動機付けはあると思われるが、今回はむやみに使用数を増やしていこうというスタンスで臨むことはないだろう。安全性と有効性を確保できる形で、医療界、社会、当事者の皆さんと歩調を合わせて進めていただけるものと思っている」と述べ、今後の丁寧な活動に期待を寄せた。
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