武田薬品の2024年3月期中間決算は、潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬剤「エンティビオ」(日本名「エンタイビオ」)などの主力品が伸長する一方で、特許切れの複数製品の減収が影響し、売上高は前年同期比6.4%増の2兆1017億円と一桁台の伸びにとどまった。営業利益は特許切れの影響に加え、開発品のネガティブな治験結果による特別損失の計上などもあり、53.2%減の1192億円と大幅な減少となった。今年度の成長は減速する見通し。
営業減益に影響した特別損失は、ネガティブな治験結果となったクローン病に伴う複雑性痔瘻治療剤「アロフィセル」、全世界での販売・開発中止を決定した抗癌剤「エクスキビティ」などによるもので、計1158億円を計上した。
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