クオールホールディングスの石井孝芳代表取締役専務は、2024年3月期中間決算説明会で、買収した後発品メーカーの第一三共エスファについて、「今回一番の成長ドライバー」と指摘。25年度中期目標達成のための数値目標として、第一三共エスファの売上高年平均成長率を15%以上、利益率を15%以上を目指す方針を示した。買収について「医薬品に集中・特化していくことはグループ全体として揺るぎない」と述べ、医薬品に特化していく方向性を改めて説明した。
石井氏は、第一三共エスファをグループ化したことで「ハイブリッド製薬企業が誕生した」と強調。製薬企業の信頼に加え、調剤薬局事業を中心に成長してきた同HDの患者目線という意識が加わることにより、「後発品メーカーというだけではなく、新たな会社を目指したいという思いが合致したことに意義がある」と強調した。