抗癌剤調製ロボットによる調製は、日本病院薬剤師会監修の「抗がん薬調製マニュアル」にも調製機器の一つとして掲載されており、認知度は高まりつつある。仙台市内で行われた日本医療薬学会年会のシンポジウムでは、抗癌剤調製で実際にロボットを活用する薬剤師から、ロボット導入によって1日当たり6時間以上の調製時間の削減や病棟業務に人員を回せるようになることで、患者への指導件数の月30件増につながった事例が報告された。
抗癌剤調製ロボットは、日本においてダーウィンケモ、アポテカ、ケモロの3種類があり、全国20施設以上で導入されている。抗癌剤調製時の問題点である調剤過誤や曝露への対策、効率的な業務運用への対応策として注目されている。
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