厚生労働省は、来年7月頃をメドに医薬局総務課に新たな薬系技官ポスト「薬局地域機能推進企画官」を設ける。
現在、多くの薬局が病院や診療所等の医療機関の門前に立地している現状にあり、薬局の機能分化・強化が課題となっている。既に総務課では、薬事企画官がこれら業務を担っているものの、業務範囲が多岐に渡るため、新たな企画官を設置し、地域における薬局機能の向上や薬剤師サービスの高度化に向けた体制強化を行う。
具体的には、▽夜間・休日を含めた緊急時の在宅医療における薬物療法の推進▽住民が気軽に来局できる地域の医療・介護の相談窓口の機能提供▽健康食品等を含めた医薬品等の一元管理などセルフメディケーション推進▽デジタル技術の活用等による業務効率化・適正化▽医薬品の薬学的管理機能の高度化――などに取り組む。認定薬局制度も新設ポストが担う。
これまで薬事企画官が行っていた一部業務を新たなポストに移管する形となり、薬事企画官は薬剤師の人材確保や医薬品の販売制度、薬剤師免許管理等に関する施策の企画・立案に注力することになる。