1日に最大震度7を観測した能登半島地震では、医薬品製造・供給拠点の被災による供給への影響が業界関係者から懸念されている。富山県にある後発品大手の日医工は、9日から当初予定通り物流センターから製品出荷を開始。同社の主力工場である富山第一工場は、工場内の設備、全ラインの点検・確認中で、5日時点では当初予定通り9日に稼働する見通し。大手医薬品卸各社は4日までに供給体制を整えた。一部卸、業界関係者によると、被害の大きい能登半島先端の珠洲市、輪島市など能登北部地域はひび割れなど道路事情が悪く、最寄り拠点から片道で半日以上かかる状況もあるという。
今回の震災で影響が注目されたのは、日医工の富山第一工場。富山本社は、施設の一部損壊、エレベータの停止、執務室の書類散乱などがあったが4日から業務を開始し、製品出荷も予定通りの9日から開始することになった。
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