滋賀県薬事審議会が2日、大津市内で開かれ、薬剤師確保対策について県内の薬剤師需給状況を調査した結果の概要が示された。病院では、県内7医療圏ごとの充足率が80%前半、70%前半と低いエリアが存在することが判明。一部エリアを除き、「業務拡大は人を確保しないと難しい」との回答が多かった。個人アンケートでも勤務条件として給与面を重視する傾向が明らかになった。県は、「薬剤師確保のための検討会」を立ち上げ、確保対策を急ぐ。
薬剤師確保対策では、国が取りまとめた薬剤師の地域偏在、業態偏在について、県でも独自調査を実施して必要な対策を検討する。国が策定した薬剤師確保計画ガイドラインでは、滋賀県の地域薬剤師偏在指標は0.97で、病院は0.81、薬局は1.03と、病院が薬局より低かった。県の医療計画での数値目標は、地域薬剤師偏在指標を0.99に、中間アウトカムでは病院薬剤師偏在指標を0.91に設定した。
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