オーガナイザー
出水庸介(国立衛研)
齋藤嘉朗(国立衛研)
ペプチド医薬品の歴史は古く、1960年代から生体由来のペプチドホルモンをはじめ、国内では60品目以上が上市されている。近年では、天然アミノ酸に限らず、様々な非天然アミノ酸を組み込んだ中分子ペプチド医薬品の開発が活発化している。これらの中分子ペプチド医薬品は、低分子医薬品とバイオ医薬品の長所を合わせ持ち、アンメットメディカルニーズを満たす新しいモダリティとして期待されている。しかし、その実用化には高品質な製造法の開発や、特性に基づいた品質・安全性の確保が必須であるが、従来技術では解決が難しく、開発のボトルネックとなっている。また、評価要件の明確化など、規制環境の整備も課題となっている。
本シンポジウムでは、中分子ペプチド医薬品の開発をリードするアカデミアの先生と、国内の規制ガイドライン作成に携わる先生を招き、次世代の創薬トレンドを見据えた中分子ペプチド医薬品の開発や、規制ガイドライン作成に向けた取り組みについてご講演いただき、ペプチド医薬品の将来展望について議論したい。
(出水庸介)