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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 抗うつ薬の薬効に関わる神経メカニズム

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 笠井淳司(大阪大院薬)
 衣斐大祐(名城大薬)

 うつ病治療の基本は、モノアミン仮説に基づいて開発された抗うつ薬である。しかし、市場に出された抗うつ薬は一定の効果を示すものの、効果が表れるまでに時間がかかり、再発率が高いこと、さらに約30%のうつ病患者が抗うつ薬に反応しない難治性であることなど、問題点も指摘されている。これらにより治療への満足度は必ずしも高くない。

 近年、解離性麻酔薬のケタミンや幻覚薬のシロシビンが難治性うつ病に対して有効であるとの報告があり、欧米ではこれら「新規抗うつ薬」の臨床応用が多数試みられている。しかし、これら薬剤の治療効果の背後にある神経メカニズムは、まだ多くが解明されていないのが現状である。

 そこで本シンポジウムでは、うつ病の病態生理や薬効発現メカニズムに焦点を当て、うつ病の新規創薬や治療戦略に向けた最新の研究を紹介する。また、抗うつ薬開発を加速させるための今後の展望と課題についても議論したい。

 (笠井淳司



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