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薬学部淘汰に向けた第二幕

2024年05月20日 (月)

◆千葉科学大学が揺れている。経営難に喘ぐ同大は、立地自治体の銚子市に公立化を要望していたが、問題の決着は検討委員会に委ねられた。8月に結論が得られる予定である。薬学部は2016年から入学定員割れが続き、薬剤師国家試験合格率も低い状況にある。22年度の収支は約2億4000万円の赤字と厳しい状況だ
◆大学側は公立化によるメリットを主張するが、委員からは「志願者が集まらないのは教育の質ではないか」「大学側は努力しているのか」との批判が出た。確かに経営が厳しいからという理由で公立化を求めるのは虫のいい話である
◆大学側は、初会合で来年度からの募集停止をちらつかせた。脅しとも言える発言は、およそ学生のことを第一に考えるべき教育者の態度に見えなかった
◆検討委員会では、仮に公立化したとしても収益が見込めない学部再編が必須との意見が支配的で、薬学部もその対象になってくるのは間違いない。姫路獨協大学の募集停止に続き、早くも薬学部淘汰に向けた第二幕が始まろうとしている。



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