◆住友ファーマは、決算発表に合わせて緊急会見を行い、業績悪化を受けた社長交代を発表した。野村博社長は、対策がうまくいかなかったことへの感想を聞かれ、「結果が全てです。以上」。答えはこの一言。積み上げてきたキャリアを一言で区切った。社長職、ビジネスの厳しさが身に染みた場面だった
◆同社は、業績の屋台骨製品の米国特許切れに備え、新規事業を含め様々な対策を講じた。その都度議論を戦わせ、決断をしてきたと思う。その間、社を去る人もいた。社長としてやれることはやったはずだが、釈明せず、冒頭の一言にまとめた。窺い知れない社長の重責の一端を見た思いだった
◆他方、エーザイの内藤晴夫CEO。決算会見で、認知症領域における同社の役割を「僕の前に道はない 僕の後ろに道が出来る」と、高村光太郎の詩を引いて表した。とはいえ、認知症治療薬の創出には四半世紀かかった。結果は出したが、厳しい挑戦はなおも続く
◆社長、社員の戦いの跡を垣間見る決算発表。いつも心揺さぶられる場面がある。
戦いの跡を垣間見る決算発表
2024年05月22日 (水)
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