◆「米国では調剤の不振が際立っている」との話を米国を視察したドラッグストア経営者から聞いた。薬局の70%超が赤字で、年商20兆円の大手薬局チェーンのウォルグリーンも年間8000億円の赤字だという
◆米国の医療保険は民間が主流のため、支出となる保険給付をいかに抑えるかが保険会社のビジネスモデル。大手ドラッグストアや調剤チェーンは高い全国シェアを背景に単価引き上げを交渉してきたが、「歴史の闘争の中で保険会社の圧勝に終わっている」と、この経営者は分析する
◆現在は、単価交渉以外に、メディカルプロバイダーとして薬剤師が患者の薬物治療管理を一手に引き受け、薬剤費の減少幅や治療効果などで保険会社から報酬を得る制度も始まっているようだ
◆日本は公的医療保険のため、こうした制度はなじまないかもしれないが、地域フォーミュラリなど、これに近い取り組みは徐々に進んでいる。日本の薬局も処方箋を調剤して薬剤を手渡すだけで、十分なフィーが得られる時代は過去のものになるのだろう。
「米国では調剤の不振が際立っている」
2024年05月24日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿