◆豚インフルエンザが世界を席巻している。メキシコでは150人近い死者が発生、米国でも緊急事態宣言が出された。世界保健機関(WHO)は、新型の豚インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げ、ヒト―ヒト感染の世界的大流行が発生する可能性を認定した
◆これまで新型インフルエンザの脅威は、高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1型のヒト―ヒト感染に集中していた。しかし、それよりも先にH1N1型豚インフルエンザが発生し、ヒト―ヒト感染が容易に成立した
◆豚インフルエンザはタミフルやリレンザなどの治療薬が有効とされるが、警戒レベルが格上げされ、ヒト―ヒト感染が容易になったことで、鳥―豚による新型ウイルスの発生など、深刻度は増した
◆今回の事態は、いったん新型インフルエンザが発生すると、瞬く間に世界へと感染が広がる脅威を示した。しかもヒト―ヒト感染が容易な環境が作られたことは極めて重要な事態だ。H5N1型のパンデミックに向け、今回の事態をどう抑え込むことができるのか。全世界的な対応力が試されている。
豚インフルエンザ
2009年05月01日 (金)
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