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協励会の特徴生かした全国大会

2024年07月05日 (金)

 70年以上の歴史がある日本薬局協励会(佐野智会長)は今年、年間テーマとして「『一念通天』―協励の原点、そしてこれからも」を掲げている。

 「一念通天」は、強い信念をもって一心に努力を続けていれば、必ず成し遂げられるということで、固い決意で物事に専心し、たゆまず努力を続けていけば、その誠意が必ず天に通じて、いかなることでも達成することができるといった意味だという。

 昨年、感染症法上の位置づけが5類へと移行した新型コロナウイルス感染症だが、その影響は大きく、協励会も当然影響を受けた。特に協励会が年に1度開催してきた全国大会に関しては、中止やオンライン開催などに追い込まれた。

 コロナ禍においても、それまでと変わらず相談薬局・薬店としての機能を貫いてきた協励会および協励薬局だが、一堂に会する機会を得られなかったという事実には残念な思いを抱いたに違いない。

 こうした中、年間テーマを大会テーマとして6月8、9の両日に、第75回大阪全国大会が大阪国際交流センターとシェラトン都ホテル大阪で開催された。昨年は4年ぶりの会場開催となったが、オンラインとのハイブリッド開催でもあった。今年は正真正銘、会場のみの開催となり、約1000人の参加者が一堂に会して大いに盛り上がりを見せた。

 今回の会場のみでの全国大会開催を、協励会では「挑戦」と位置づけていた。コロナ禍でオンライン開催やリモート参加などが定着し、その利便性を多くの人が体験した。しかし、協励会は地域密着を目指して患者と接するのはリアルであるべきとの思いが強く、その姿勢をコロナ禍でも貫いてきた。

 参加者が一堂に会するというオンラインにはない良さを、大切にしている全国大会で改めて実現したいという思いが「挑戦」という表現につながったのだと思う。

 会場のみの開催ということで参加者が少なくなってしまうとの懸念も協励会側にはあったようだが、蓋を開けてみれば約1000人が集まった。

 会員相互による混合協励会、三つが組まれた分科会、西川ヘレンさんを講師に迎えた特別講演など、充実したプログラムは例年と変わらず、意見交換や情報交換等が活発に行われる有意義な場になったと言えよう。

 コロナ禍を経て、薬局や薬店を取り巻く環境は大きく変わった。例えば医療DXへの取り組みなど、変えていくことが良いものもあるだろう。一方で、変えてはいけないものもあると思う。協励薬局は地域密着型の店舗であり、対面で相談することができる店舗である。

 これらは変わることなく、「一念通天」の精神で貫いていくことで、協励会および協励薬局のさらなる繁栄へとつなげてほしい。



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