富士経済は10日、癌治療におけるゲノム検査市場の調査結果を発表した。その中で、臨床において患者遺伝子を網羅的に調べ、個々の患者に合った治療法を探す「がん遺伝子パネル検査」について、2025年以降は「市場は大きく拡大すると予想される」と指摘した。35年には23年市場の5.7倍の540億円になると予測した。
23年市場は95億円。同社は、24年以降は市場が伸び始めると予測し、その理由として▽同検査で得られた結果をもとに患者に適した薬剤を検討するエキスパートパネルが実施できる施設が増える▽血液癌向けの検査が開始される▽20年代後半には固形癌の初回治療時の同検査の保険適用が想定される――ことを挙げ、市場は拡大を続けると指摘した。
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