塩野義製薬は7月29日に開いた2024年度第1四半期決算説明会で、新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」の上期売上目標の達成は可能との見通しを示した。上期は、同感染症やインフルエンザ関連製品で計327億円の売上を予想し、大部分はゾコーバの売上が占める予定。同感染症経口治療薬全体の処方率上昇や、その中でのゾコーバのシェア拡大を見込んでいる。
同経口治療薬3剤におけるゾコーバのシェアは、3月以前は約5割だったが、4月以降は段階的に伸び7月は約7割になった。
岩崎利信上席執行役員(ヘルスケア事業管掌)は、その要因として他剤に比べて薬価が安いことを挙げた。4月から公費負担の特例措置が終了し、自己負担が大きくなったため、ゾコーバが選ばれやすくなった。
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