IQVIAは7日、日本の医療用医薬品市場の今後5年間の平均成長率予測について、1月時点のマイナス2%~プラス1%から、プラス0.5%~1.5%に上方修正したことを明らかにした。2023年度までの市場環境に基づいて見直した。9月に発表する新予測では、新薬薬価に対する積極評価を行った24年度薬価制度改革、今後の政府のドラッグロス・ラグ対策の影響を反映し、さらに上方に引き上げる見通しだ。
同日、各年度(4月~翌年3月)集計をもとにした薬価ベースによる日本市場の現状分析と市場予測が発表された。日本市場は、コロナ禍に伴う病院機能の逼迫や受診抑制による市場の落ち込みを脱し、23年度までの3年連続で2.5~3.5%水準のプラス成長となり、23年度には3.7%増、11兆3710億円(薬価収載品+未収載品)と、初めて11兆円を突破。24年度以降も11兆円台で成長する見通しになった。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。