◆先日、日本漢方連盟と日本漢方交流会が医療用漢方製剤の販売に関する要望書を、厚生労働省に提出した。メインの内容は、いわゆる漢方薬局が行っている医療用漢方製剤の「零売」に対して、一定の配慮を求める内容だった
◆今年2月の「医薬品の販売制度に関する検討会」の取りまとめでは、医療用医薬品の零売について規制強化の方針が決まった。処方箋なしでの医療用医薬品の販売を主な営業目的とする零売薬局が横行しているとして、そうした現状を規制する意味合いが強かった
◆ある意味で、そのとばっちりを受けた格好となったのが漢方薬局なのかもしれない。もともと医療用漢方製剤は、保険診療で使えるよう一般用漢方製剤から逆スイッチで承認されたという背景もある
◆漢方薬の提供に当たって、煎じ薬など、薬局自ら製造販売する医薬品(薬局製剤)で対応する漢方薬局もあるが、輸入生薬の高騰など経営的な課題も山積する。「漢方薬局」という薬局のカテゴリーについて、今一度明確な議論が必要なのかもしれない。
漢方製剤の零売に配慮を要望
2024年08月30日 (金)
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