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【第57回日薬学術大会】大会メインテーマは「彩」‐22~23日、さいたま市で開催

2024年09月17日 (火)

第57回日本薬剤師会学術大会

 第57回日本薬剤師会学術大会が22~23の両日、さいたま市の大宮ソニックシティ、さいたまスーパーアリーナ、パレスホテル大宮で開かれる。埼玉県での開催は初めて。メインテーマは「彩(さい)」で、「彩の国埼玉県で行われる、薬剤師の未来を彩る大会」という願いを込めた。特別記念講演に加え、特別講演が3題、分科会20題、日薬岩月進会長講演、埼玉県薬剤師会企画、薬学生シンポジウム、ランチョンセミナー、スイーツセミナーなどが目白押しだ。初日の夜にはパレスホテルで5年ぶりとなる懇親会が開かれ、映画「翔んで埼玉」のテーマソングを歌っているはなわのステージパフォーマンスも行われる予定だ。

会場となる大宮ソニックシティ

会場となる大宮ソニックシティ

 今年は埼玉県にゆかりのある渋沢栄一が新1万円札の肖像画となった。そんな年に埼玉県で学術大会が開催される。

 メインテーマの「彩」。大会運営委員長の埼玉県薬剤師会の斉藤祐次会長は、「薬剤師の未来を明るく彩るには、薬剤師の力が必要であり、薬剤師が発信するからこそ薬剤師の未来が拓ける」としている。

 また、音としての「サイ」についても、「『最』前線の薬剤師業務、『最』新の医療機器展示、『災』害に対応する薬剤師、薬剤師の『才』能、薬剤師の『祭』典、地域ごとの『差異』、『細』心の注意で最善の選択など、サイから想像される様々な薬剤師の未来について学術大会で発表され薬剤師業務が前進する」との考えを示す。

 開会式や分科会の会場となる「大宮ソニックシティ」はJR大宮駅西口徒歩3分にあり、大宮駅は北海道、東北、秋田、山形、上越、北陸新幹線が停車する交通の要衝で東京駅から36分というアクセスの良い場所だ。

 開催方式は現地開催とウェブ配信によるハイブリッド方式を予定。特別記念講演では、順天堂大学医学部心臓血管外科特任教授の天野篤氏が「人生100年を彩るために―心臓との付き合い方」をテーマに話す。

さいたまスーパーアリーナ

さいたまスーパーアリーナ

 特別講演は3題。総合メディカルの杉浦佳子氏が「パラサイクリストとして、世界に挑戦してきたことを通して私たち薬剤師に伝えたいこと」、埼玉県立大学理事長・慶應義塾大学名誉教授の田中滋氏が「2040年に向けた医療・介護政策の展開と薬剤師に期待すること」、日本医師会会長の松本吉郎氏が「日本の医療・介護―これからの薬剤師との連携について」を講演する。

 また、6月の日薬定時総会で新会長に選ばれた岩月進氏からは「今後の日本薬剤師会の基本方針について」をテーマに、会長としての思いが語られることとなっている。

 20題を予定する分科会では「彩」のテーマに沿った企画が多く予定されている。ACP、セルフメディケーション、医療安全、癌、感染症対策、女性の健康問題、アンチドーピング、心不全、チーム医療、未来に活躍する医療人の育成、医療DX、医療機器プログラム(SaMD)、学校薬剤師、処方提案、後発品、漢方、災害対応、小児在宅医療、医薬品適正使用、海外で活躍する薬剤師と多彩である。

 そのほか、県薬企画では若手薬剤師が考える「彩」ある職能の可能性について考える。ランチョンセミナーは12題、スイーツセミナーは5題、薬学生シンポジウム、特別企画「私と患者のエピソード―薬剤師(医療事務)の立場から」、一般演題27題がある。

 展示会場では、日本薬剤師会美術同好会が日薬学術大会の開催に合わせ、絵画(油彩画、日本画・水彩画)、写真(風景・人物・動植物等)を趣味とする薬剤師が作品を出品して、第10回美術作品展を開催する。

大会ポスター

大会ポスター

 大宮駅から電車で1駅約3分の「さいたま新都心駅」西口徒歩3分にある「さいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)」では7500m2の中に展示会場、ポスター発表、OA機器展示、機器・薬品他展示、書籍展示、埼玉県物産展示販売を計画する。

 学術大会初の試みとしては、特別講演や分科会のオンデマンド視聴ができるようになったことも見逃せない。研修単位の取得方法を多様化している。

 日本薬剤師研修センターの研修単位(G01)に加え、試行的に埼玉県薬剤師生涯研修センターの「オンデマンド配信コンテンツの視聴」による研修単位(G15)付与を実施する。

 現地参加は日本薬剤師研修センターの研修単位(G01)、ウェブ参加は大会当日のライブ配信視聴の場合はG01となる。学術大会の参加登録でG01を希望の場合は「希望する」と選択した人であっても、ライブ配信を視聴せずにオンデマンド配信コンテンツを視聴されればG15での単位付与となる。

 コロナが5類に引き下げられて初の首都圏開催となる学術大会。約1万人の参加が見込まれ、現地でしか聞けないプログラムも用意されている。


【主催】日本薬剤師会、埼玉県薬剤師会
【会期】22日(日)、23日(月・祝)
【大会ホームページ】https://www.c-linkage.co.jp/jpa57/



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