ファイザーは13日、日本初のダニ媒介性脳炎発症予防ワクチン「タイコバック水性懸濁筋注0.5mL」「同小児用水性懸濁筋注0.25mL」(一般名:組織培養不活化ダニ媒介性脳炎ワクチン)を新発売した。
脳炎ウイルスを保有するマダニに咬まれ、感染すると徐々に頭痛、発熱、悪心、嘔吐等の髄膜炎症状が現れ、脳脊髄炎等を発症すると精神錯乱、昏睡、痙攣、麻痺等の中枢神経症状を呈する。極東亜型の致死率は20%以上で、生存者の30~40%に神経学的後遺症が見られるという。
海外では広く用いられており、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討を経て、厚労省から開発要請を受けて、同社が開発した。