厚生労働省は未承認薬使用問題検討会議の検討結果を受けて、国内で治験準備中あるいは実施中の医薬品に関する情報を、同省ホームページに公開した。過去9回開催された結果をリスト化したもので、既に承認されたものを除き、次の23品目が紹介されている。
・スニチニブ(治験依頼者=ファイザー):対象疾患=消化管間質腫瘍(イマチニブ耐性)、進行性腎細胞癌
・フォスフェニトイン(準備中):てんかん様重積症ほか
・デフェラシロックス(ノバルティスファーマ):輸血による慢性鉄過剰
・ポサコナゾール(シェリング・プラウ):侵襲性真菌感染症
・レナリドミド(セルジーン):骨髄異形成症候群による貧血
・コニバプタン(アステラス製薬):低ナトリウム血症
・ニチシノン〔NTBC〕(スウェーデンオーファンインターナショナル):遺伝性高チロシン血症I型
・アルグルコシダーゼアルファ(ジェンザイム・ジャパン):糖原病II型(ポンペ病)
・ネララビン(グラクソ・スミスクライン):T細胞性急性リンパ芽球性白血病、T細胞性リンパ芽球性リンパ腫
・ペグアスパラガーゼ(準備中):急性リンパ芽球性白血病
・フェニル酪酸ナトリウム(ノーベルファーマ):尿素サイクル異常症
・オクスカルバゼピン(ノバルティスファーマ・準備中):てんかん部分発作
・ガルスルファーゼ(準備中):VI型ムコ多糖症
・リポソーマルドキソルビシン(ヤンセンファーマ):再発卵巣癌、エイズ関連カポジ肉腫
・クロファラビン(準備中):小児急性リンパ性白血病
・ベバシズマブ(中外製薬):転移性結腸・直腸癌
・セツキシマブ(メルク):転移性結腸・直腸癌
・ストレプトゾシン(準備中):膵島細胞癌
・ボルテゾミブ(ヤンセンファーマ):多発性骨髄腫(再発または難治性)
・ラロニダーゼ(ジェンザイム・ジャパン):I型ムコ多糖症
・ジアゾキサイド(シェリング・プラウ):高インスリン血症による低血糖症
・サリドマイド(藤本製薬):多発性骨髄腫(既治療で効果不十分な場合)
・ペメトレキセド(日本イーライリリー):悪性胸膜中皮腫