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長期収載品の選定療養がスタート

2024年10月11日 (金)

◆長期収載品の選定療養がスタートした。患者が長期収載品を希望する場合は、後発品との価格差の4分の1を負担するという複雑なシステムとなるが、患者が差額を負担する仕組みが始まったことの意味は重い
◆選定療養という名称ではあるものの、事実上の参照価格制度と言える。以前から浮かんでは消え、議論すらあり得ないという雰囲気だった参照価格制度が実現に近づいていることに隔世の感がある
◆しかし、それだけ日本の医療費が逼迫していることの裏返しでもある。既に財務省は新たなボールとして、「地域別診療報酬」を提案している。医師、診療所の偏在是正が目的とされるが、実現すれば地域の薬局の数や役割に大きな影響を与えるはずだ
◆その時に必要なのはどのような姿なのか。医薬品医療機器等法改正論議で健康サポート薬局の法制化が決まったが、将来的に有効な対策なのか疑問が残る。地域別診療報酬はともかく、時代は「脱保険」に向かう可能性が高い。先を見据えた薬局のあり方こそ議論すべき本丸ではないか。



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