消費者庁食品衛生・技術審議官の中山智紀氏は14日、鹿児島市内で開かれた第83回九州山口薬学大会で講演し、注目を集める保健機能食品に関して「専門性、知識・経験に基づき薬剤師が将来的に関与していく分野」との期待を語った。
中山氏は、一連の紅麹を原料とする機能性表示食品による健康被害について言及。腎障害を引き起こした原因物質のプベルル酸が施設や培養機から検出された青カビが作った物質であることが確定しているが、「カビが入るような衛生管理状態で長時間、紅麹を培養させるということは普通は行わない。普通に衛生管理さえされていれば、青カビが生えるということはあり得なかったはず」と指摘。「菌を培養して食品とするようなものについては、管理を徹底することを社会に示していくことが一つの対策になる」と述べた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。