協和キリンは、急性骨髄性白血病(AML)を対象に、抗体薬物複合体(ADC)「KK2845」の第I相試験を年内にも開始する。AMLは再発率が高く、再発の一因は白血病の起源となる白血病幹細胞が骨髄内に残存するためと言われていることから、白血病幹細胞に発現し、発症や増殖に関与していると見られるTIM-3分子を標的に、再発を抑える再発・難治AML治療薬を目指す。
TIM-3分子は、九州大学と行った新規治療標的分子探索により同定したもので、正常な血液幹細胞には発現していないが、白血病幹細胞に多く発現しており、特異性が高い。
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