地域薬局へ波及可能性
獣医療が専門化・多様化する中、動物病院で働く薬剤師という職能が新たに登場してきた。実際に従事しているのは少数だが、動物病院での医薬品管理や医師への処方提案で病院経営者や獣医師からの信頼を勝ち取り、さらには診療の補助を行う看護師の教育から業務マネジメントまで活躍の幅を広げている。大学薬学部教員の中にも将来的な獣医療における薬剤師需要を見込み、研究に着手する動きが出てきた。動物病院に薬剤師が定着すれば地域にも波及することが予想され、関係者からは「飼い主(人)とペット(動物)をサポートする機能を持った薬局も登場するのではないか」と期待する声が出ている。
全国の動物病院で勤務する薬剤師は10人程度だが、じわりと増えているという。獣医療ではヒト用医薬品が多く使われ、薬剤師にも好機が生まれている。
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