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医薬品供給不安の深刻さが浮き彫りに

2024年11月15日 (金)

◆テルモの後発品である局所麻酔剤ロピバカインが1カ月前倒しで特例的に薬価収載された。先発品のアナペイン製剤の供給不安状況を重く見て、厚生労働省も初めてとなる異例な対応を取ったようだ
◆アナペインは、関係学会が帝王切開術や無痛分娩への使用を優先するよう求める緊迫した事態となっていた。麻酔薬がない厳しい状況下、前倒し薬価収載の対応は、医薬品供給不安の深刻さを改めて浮き彫りにした格好だ
◆こうした状況にあって、2025年度中間年薬価改定が控える。供給不安が解消されていない環境で薬価改定を行うことのマイナス影響は極めて大きい。現時点で実施の動きに変化はないが、先の総選挙で与野党の力関係が大きく変わった。政治状況によっては流れが変わる可能性がある
◆国民民主など野党の支持基盤である労働組合からは流れが変わることへの期待がある。実際に野党から中間年改定廃止の発言も出ている。もしかすると、意外に早く風向きが変わる大きなターニングポイントがやってくるかもしれない。



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