◆医薬品の安全性や副作用に関する情報は、MRや製薬企業からの提供、DSU、医薬品・医療機器等安全性情報など様々。問題はこの情報を処方や調剤の現場でどのように生かすかだ
◆日本病院薬剤師会の安全性情報の活用実践事例収集事業によると、院内での活用方法は、調査した施設の半数が不特定多数向けの配布や院内掲示にとどまる。一方、ピンポイントに情報を伝達して効果的に活用する試みも多数見られた
◆先進事例に共通するポイントは、[1]処方歴を抽出・解析する体制[2]必要な時に医師へ対応を促す仕組み[3]情報入手から臨床適応までの時間短縮[4]医局への薬剤師の参加や院内分担・協力に関する委員会の存在[5]薬剤部門の医薬品情報管理室や薬局が安全性情報を一元管理し院内での情報発信基地となる[6]院内の副作用把握と再発防止を普段から実践し、施設に合わせたリスク判断や対策立案に習熟――など
◆こうした取り組みの核は、薬剤師の主体的な診療への参加だ。定着してきた病棟での服薬指導にとどまらず、薬剤師が活躍する場をさらに広げ、院内における薬の安全使用を支えることに期待したい。
情報を現場でどう生かすか
2009年05月18日 (月)
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