小林製薬は21日、山根聡社長が退任し、新社長に豊田賀一執行役員国際事業本部長が昇格するトップ人事を発表した。3月開催予定の定時株主総会で付議され、その後の取締役会で正式に決定する。取締役会長には、京セラ出身で日本航空の経営再建に関与した経験を持つ大田嘉仁氏が就任。創業家出身の小林章浩氏は、引き続き補償業務担当の取締役として留任する。
同日、オンライン上で記者会見した山根氏は、退任理由について「この半年間、経営トップとなり、補償と再発防止の枠組みを整備しながら経営改革に取り組んできたが、託された使命に基づき一定の役割は果たしたと(取締役会に)判断いただいた」と説明。「今後の具体的な企業価値向上策について、世代交代の意味も兼ねて、次の世代の経営者、経営陣が担当することこそが組織改革の実効性を高める上でも最適と考えた」と語った。
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