
左から秋田県病薬の八代佳子副会長、平泉会長、菊地薬剤師確保対策委員長
秋田県病院薬剤師会は、病院薬剤師の偏在指標が全国で2番目に低い深刻な薬剤師不足に喘ぐ中、県内の中高生に県の病院薬剤師として働く魅力をアピールし、第1段階として県出身の大学薬学部進学者数を現状から倍増する目標を打ち出す。高校生向けに病院薬剤師と語る会を企画すると共に、隣県の大学薬学部のオープンキャンパスへの参加旅費を支援する事業も計画する。一方、関東地区の大学に在籍している県出身薬学生向けの説明会を都内で開き、修学資金貸与などの支援により病院薬剤師を増やす計画だ。
秋田県の薬剤師偏在指標は0.84と全国39位。薬局薬剤師が0.96の全国24位と充足している一方、病院薬剤師は0.57の全国46位と危機的な業態偏在に直面している。他県で進む薬剤師不足病院への薬剤師出向事業も、基幹病院の薬剤師が不足しているため実現が難しい。こうした現状から、県病薬は昨年6月に薬剤師確保対策委員会を新設。人手不足で業務が逼迫し、採用活動まで手が回らない県内の病院薬剤部を支援する。
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