要指導医薬品以外のOTC医薬品の取り扱い品目数が多い薬局ほど特定の医療機関からの処方箋集中率が低い傾向が、東京都薬剤師会が実施した調査で明らかになった。「処方箋調剤以外で利用者が健康相談に訪れる頻度」「薬局の創業年数」と「処方箋集中率」の間にも負の相関が見られており、処方箋調剤に依存した薬局経営が限界を迎えつつある中、OTC医薬品や健康相談などを手段に顧客となる地域住民を獲得し、処方箋集中率を下げていく薬局の行動が今後の生き残りを考える上でますます求められそうだ。
調査は、薬局におけるOTC医薬品の取り扱い実態を把握するため、会員薬局を対象に昨年4~9月に実施したもの。回答薬局の上位3位の医療機関からの処方箋集中率は50~99%が4分の3を占めた。26日に都内で開催した薬局業務研修会で公表した。
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