◆1月17日に、零売を行っている複数の薬局企業が国を相手取り、行政訴訟を提起した。本紙でも訴訟内容や原告側の見解も報じているため詳細は省くが、今年法案が審議される医薬品医療機器等法の改正で、零売に対して大幅な規制強化を行う見通しが示されたことを受けてのものだ
◆医薬品販売関連の行政訴訟と言えば、2013年の医薬品インターネット販売訴訟が思い起こされる。各方面を巻き込んでの議論が行われ、結果としてネット通販業者である原告側の勝訴で終わった
◆零売に関しては普及活動を展開していた業界団体も既に解散しており、零売の必要性を求める動きも弱まっていた。こうした中での今回の訴訟に、原告の薬局経営者らは相当の覚悟で臨んでいるのだろう
◆現在も大々的に零売をアピールしている薬局はあるが、薬局機能や薬剤師職能として患者の求めに応じて、目立たない中で対応している薬局もある。零売の規制強化により経営的なダメージを受ける薬局も少なくはないはずだ。訴訟の行方に注目したい。
零売規制で行政訴訟
2025年02月07日 (金)
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