
三菱ケミカルグループは7日、田辺三菱製薬を投資会社のベインキャピタル傘下に約5100億円で売却すると発表した。2020年に同グループの完全子会社となり、両社は化学と医薬のシナジーを期待したが、十分な効果を得るに至らなかった。同グループは、モダリティが低分子からバイオに変化する中で、田辺三菱の今後の新薬開発による成長に必要十分な投資を行うことは困難と判断した。筑本学社長は同日の記者会見で、「ヘルスケア分野への豊富な投資実績のあるベインキャピタルのもとで成長戦略を推進することが最適な選択である」と説明した。26年3月期第2四半期に実施する予定だ。
今回の売却について、三菱ケミカル側としては田辺三菱の持続成長には後期開発品の強化に向けた積極的な投資が必要であるものの、化学事業への集中投資が必要になることから、「ベストオーナーのもとで成長戦略を実行」することが最適と判断した。
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