株式会社MICIN代表取締役CEO・日本医療ベンチャー協会理事の原聖吾氏は、10日に開催されたSaMD産学官連携フォーラム第2部の総合討論で、CureApp（キュアアップ）の佐竹社長からオープンにしていいという了承を得ていると断ったうえで、同社は「現在承認申請している製品の保険が通らなければ上場できないと言われているし、会社を存続すること自体も考え直さなければいけないタイミングに来ていると聞いている」と述べた。
発言は、診療報酬やSaMDの保険償還の話題のなかで行われたもの。原氏は、「保険償還のところは我々も危機感を強く持っている」としてキュアアップの例を挙げた。そして、「例えば産官学で連携して、保険償還のところはこういう事例の場合にはこういう評価をし得るというところをより具体的に進めていくということが必要だと思っている」と述べた。
厚生労働省の薬事審議会プログラム医療機器調査会は6日、キュアアップのアルコール依存症治療補助プログラム「CureAppAUD飲酒量低減治療補助アプリ」の製造販売承認を了承した。時期的にキュアアップの製品はこれを指していると思われる。承認されれば、保険適用も通るのが普通の流れ。
【訂正】
記事初出時、「佐竹氏」の発言あったのは「原氏」の誤りです。訂正します。
