医療法人福慈会(三重県名張市東町1901-1/理事長坂本長逸氏)は2月5日、東京地方裁判所に自己破産を申請し、保全管理命令を受けた。負債総額は約66億円代後半~67億5000万円の見込み。
同法人は1980年に開業し1990年に法人改組。三重県や静岡県のほか関東地方にも施設を展開し、診療所(胃腸科内科・小児科・外科など6施設)、精神科病院(2施設)のほか、介護老人保健施設なども運営していた。2024年3月期には40億円を超える年収入高を計上していたが、急速な事業拡大に伴う設備投資や人件費増が負担となり2期連続で赤字決算となっていた。
保全管理人には野田聖子弁護士(永沢総合法律事務所、電話03-3273-1800)が選任されている。
同法人が運営していた各施設は、別法人への事業譲渡を目指して診療を継続している